家事代行おばさんの日記

家事代行で働くおばさんのブログです。思ったことを色々書いています。2021年1月、パグの女の子が我が家にやってきました。

水槽掃除の依頼

こんにちは。

家事代行おばさんのブログへようこそ。

 

 

 

 

 

家事代行への依頼内容は一般的に、

 

○キッチン,浴室,洗面,トイレなどの水回り

○リビング,廊下,お部屋の掃除片付け,玄関,庭,ベランダ, 窓

○洗濯物,アイロンがけ

○料理

 

この中に収まる作業がほとんどで、大きく外れる依頼は最初から来ない。

例えば、洗濯機を綺麗にして欲しい頼まれれば、それは洗面所のお掃除の一部と考えられるし、空気清浄機のフィルターのお掃除を頼まれればそれは、リビング掃除の一部と考えられる。

 

 

ですがまれに、ごくまれに、とても変わったお願いをされる事があります。

 

今までで一番、家事代行っぽくないと思われる依頼。

 

それは、"水槽のお掃除"です。

 

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今では月一でお仕事を頂いている方からの、一番最初の依頼が"水槽のお掃除"でした。

 

我が家にも水槽があるので、出来ない事はないと思い引き受けたのですが、私に依頼するまでに数人断られていました。そりゃそうですよね。

家事かどうかも微妙です。

自身に水槽持ちの経験がなければ、掃除のやり方はもちろん、汚れの種類もわからないだろうし、生き物に何かあったらと思うと不安だろうし、生き物がいる水の中に手を入れるのが怖い人だった沢山いるだろうし。雑菌の温床!みたいに思う人もいるでしょう。

 

 

 

さて、引き受けてから数日後、現場へ到着しさっそく水槽を見せて頂いたのですが、

家事代行おばさん、ちょっと怯みました。

ガラスの60センチ水槽で、壁面には緑色の苔がびっしりと付いていた。

その緑のスクリーンの後ろを沢山の影が動いているのがわかる。

 

 

 

 

床材は土(粒々の)、さまざまな種類の水草、飾りの石が数個、流木、素焼きの土管みたいなやつ、といったレイアウト。 

 

中で暮らす生き物は、依頼者様も正確な数が分からないようだが(死んでしまったり、繁殖して増えたりするので)、生きていればドジョウが3匹、ヤマトヌマエビが10〜15匹、プラティ15〜20匹、石巻貝2〜3匹。との申告。

 

 

そう、水槽やっている人ならわかると思うけれど、中の生き物の数って常に変わり続けるから、その場で正確な数って急に聞かれても分からないんですよね。ドジョウは潜っている事が多いから、もし死んでしまってもすぐに気付いてあげるのは難しい。

 

 

ヤマトヌマエビは味が良いせいなのか分からないけれど、死んでしまうとすぐに、他のお魚さんたちに食べられる。あと、いつも誰かの抜け殻があるから、死体なのか抜け殻なのか、ちゃんとみてあげないと分からないこともある。

そしてエビ達って、水草の裏にくっついていたり、流木の裏にいたり、濾過装置の裏にいたりするから、よほど少なく飼っていないと数の確認ってできないと思う。

 

 

そしてプラティ。

この水槽に居たのはミッキーマウスプラティという、尾びれの付け根にミッキーマウスの模様が出ている可愛らしい小型のお魚。

私も飼育した事があるのだが、プラティ、とにかく丈夫で繁殖が早い。メダカと同じスピードで、あっという間に増える。私がプラティを迎えた時も同じような60センチ水槽だったのだけれど、最初に10匹程お迎えして、それがあっという間に60匹ほどになってしまい、他の生き物の生活スペース確保のためにプラティ全て、全員里子に出しました。

数匹残してもまた増えてしまうし、かと言って1匹だけだと可哀想で。同性同士にすれば大丈夫と聞いたが、100%の自信を持ってオスメスの区別をつける事が出来なかったから。

そう、だからこのプラティも大体の数しか分からなかった。

 

 

最後は石巻貝

石巻貝は2〜3匹との申告通り、3匹だった。

石巻貝は壁面の苔を食べてくれる生き物たけれど、この水槽の苔の繁殖のスピードには食欲が追いついていないらしい。20匹位、投入したらなんとか戦えそうだが。

 

 

 

 

大体の生き物の数を聞いたところでお掃除開始。

中の生き物は全て出さずにそのまま掃除して構わないとのことだったので、生き物以外の物を取り出した。

飾りや隠れ家として使われている石や流木、水草を取り出す。

濾過装置のブクブクはそのままで壁面のお掃除。

動画は全て用意されていたのでお借りする。

壁面の苔を取るためのメラミンスポンジと硬いカード。

カードでこそぎ落として、細かい残りはメラミンスポンジ。

途中、苔の浮いた水を救っては捨て、救っては捨てしながら。

 

壁面が綺麗になったら濾過装置の中身の交換。

プラケースをパカっと外して中のスポンジを替えるだけだから簡単だった。

 

そして水草にへばりついた海苔みたいな苔をピンセットを使いながら取っていった。名前は忘れてしまったけれど、我が家でも大量発生した事がある。アメーバだか、バクテリアだか忘れたけれど、生き物が食べてくれる苔とは違う、嫌われ者のベッタリとした、青緑色の気持ち悪いヤツ。

ピンセットで剥がしたり、ティッシュで擦ったりしながらなんとか除去。

 

新しい水は依頼主様が最適な温度で用意し水槽に足してくれた。

 

綺麗になった石、流木、土管、水草をセット。

 

最後にガラスの外側を磨き、水槽の台を拭き、周りの床を掃除しました。

水槽周りって、細かい餌が散らばっていたりして、結構汚れていたりします。

 

ここまでやってようやく終了。

 

三時間での依頼だったけれど、1時間以上オーバーした。が、物凄い達成感を得る事ができた。

あんなに集中した4時間、私の人生にあったかどうか。濃い4時間を過ごさせて貰った。

 

 

 

変わった依頼が稀にあるけれど、今回はそんな中でも特に印象強かった依頼のお話でした。

 

 

 

それでは、今回も最後までお付き合い頂きありがとうございました。

 

 

 

 

家事代行おばさん