こんにちは。
家事代行おばさんのブログへようこそ。
あっという間に10月になってしまいました。
9月は本当に忙しく目が回りそうでした。
8月に休んだツケですが。
今月は週一回は確実に休めそうです。家事などせずにNetflixでダラダラしたいです。が、無理ですね。
我が家で家事が出来るのは私だけなので。悲しいですが。
忙しかった9月。
どんな現場をこなしていたかと言えば、殆どが定期。スポットはわずか2本。
何ですが、珍しくお片付けが多かったんですね。
私が受けている定期の現場は全てお掃除メインです。
たまに、
"玄関掃除のついでに下駄箱を整理しておいてください"
みたいなのはありますが、お片付けメインで頼まれる事は滅多にありません。
しかし9月はお片付け依頼が多かった。
一軒丸ごとお片付けを数日に分けて行った現場もあった。
ここは毎週お掃除で伺っているし、普段からきちんと片付けられているお宅。段ボールが目につく場所に出ていたり、床に物が置かれていたりとか、そんな事は全くないお宅。
そんな現場で数日かけて何を片付けるのか。
綺麗なお宅には綺麗に収納された不用品が山のようにあったのだ。
主に収納部屋として使われていた3部屋、廊下にある大きな収納、キッチンの裏に造られた収納、玄関の収納、地下の収納。
収納されていたものは殆どが20〜30年前のもの。包み紙に使われている新聞の日付けでわかった。
どれもこれも綺麗に包まれ綺麗に並べられていた。
家主の几帳面さが現れている。
引き出物で頂いたものは引き出物でまとめられていたのだが、それら全てに名前が記してあった。頂いた方の名前が。日付けもあったし、式場の名前も。
卒業アルバムも大量にあって、それら全て一部一部新聞紙に包み、学校名、卒業年度と日付け、名前が記されていた。古いものは50年近く前のものも。
少し見せて頂いた。依頼者様自身の、高校の卒業アルバム。みんなからの寄せ書きがあって、凄くふざけたコメントばかりなんだけど、なんだか泣きそうになった。
私の高校卒業時よりも20年以上古いものなのに、寄せられているコメントは私のアルバムとほとんど変わらなかった。
沢山の、大切に保存されていた思い出の品々を、今回処分するという事だった。
しかし初日はアルバムや文集や、子供達が小さい頃の作品などを見ながらワイワイしてしまい、作業らしい作業は出来ずに終わった。
2日目以降は奥様の判断で要るもの、要らないものをどんどん分けていただいて私が要らないに分類されたものを分別してごみ袋に入れたり縛ったりした。
要らないと判断されたものの中にはごみ袋に他のゴミとまとめてしまうのが申し訳なくなってしまうような物が沢山あった。子供達が小さい頃に作った物達だ。紙粘土の作品、ストローを沢山繋げてある作品、牛乳パックで作った家などなど。
崩れてしまわないようにそーっとごみ袋に入れてしまう。
私も子供の作品だけはどうしても捨てられず、取っておいているものが沢山あるので、はて、私はそれらをいつ処分するんだろうか?などと考えた。
理想は自身の棺桶に全て詰め込んでくれ!だけど、それはなかなか難しいだろう。
何歳まで生きるのかわからないし、仮に100歳まで生きるとして、それまできちんと管理していけるのか。施設に入れられているかもしれないし、そうなると収納スペースは狭いだろうから身の回りのものしか持ち込めない。
いま捨てられずに大切に取っておいているものも、自分がしっかりしているうちに処分した方がいいんだろう。今回の奥様のように。
大量にあった未使用の引き出物の数々。フリマサイトへの出品も考えられていたのだけれど、箱から出して撮影を始めたとたん、こんなに面倒なことはしていられない!となり、全て分別してごみ袋行きとなった。
食品で処分するものもかなりあった。
以前ハマって大量買いしたという健康食品の数々。大きなダンボール4箱分もあった。全て賞味期限切れだった。粉末青汁、ブルーベリーのサプリメント、グルコサミン、プルーンのペースト状のもの、脂肪燃焼を促すサプリメント、黒酢、発芽玄米の菓子、などなどなどなど。
中身を出して燃えるゴミ、プラごみ、紙ごみに分ける作業は結構な時間がかかった。
ペット関係のものも沢山あった。
20年以上前に熱帯魚にハマっていたらしく、当時の餌や、水質安定のための薬剤、床材の土や砂利、ブクブクやそれに繋ぐホース、照明、水草をトリミングすりらためのピンセットやハサミ、温度計など。あ、大きなガラスの水槽も3つあった。
あとカブトムシのゼリーやゼリー置き場の木。
ハムスターのケージもあった。
衣類は定期的に捨てている為、今回は一切不用品としては出てこなかった。
しかし靴やバッグは沢山出てきた。
靴は計22足、不用品としてでてきた。
バッグはエコバッグやプールバッグなども含めると、合計でなんと38個も不用品として出てきた。
本も全て処分したいとの事で、はじから順にどんどん紐で束ねていった。数えなかったけれど、分厚い辞書からコミックまで、500冊は超えていたと思う。
今回は家にある不用品を全て処分し、全ての収納スペースがガラガラになった。それから2部屋が空っぽになった。
空になった部屋でヨガをするそうだ。
もう一部屋は着物部屋にするらしい。なんて優雅な。
奥様は家の空気が綺麗になった気がする!と、とても喜んでくれた。
数日かけての作業はなかなか大変だったけれど、その家の歴史を覗けたようで楽しくもあった。
またこんな依頼が来たらいいな、とも思った。
今回も最後までお付き合い下さりありがとうございました。